日本の道路では中型バイクがあれば十分と考える方が多いですが、慣れると大型バイクのほうが乗りやすくておすすめです。大型バイクはエンジンパワーに余裕があるので、お尻に伝わってくる振動が少ないのです。これは長距離走行をしたときに顕著に感じることができるため、ロングツーリングを楽しむ方ほど重宝するでしょう。燃費は排気量を考えると悪くはありませんが、これはアクセルをあまり開けなくても走行してくれるからです。
最近は大型バイクのライダーが非常に増えてきましたが、免許制度の改正が大きく関係しています。限定解除による一発試験がなくなったことで、格段に取得が楽になったからです。大型自動二輪の免許を所有していれば、自分の好きなバイクを選ぶことができます。
排気量を気にすることなく選べるメリットは大きく、街乗り、ロングツーリングなどの用途を決めてから選択するのがおすすめです。街乗りにおいても慣れてしまうと、低速トルクの太さによる直進安定性のメリットを感じられるようになるでしょう。
大型バイクは日本製が理想
日本の道路を走行するなら、大型バイクは日本製が理想的です。海外製は高出力・高回転タイプが多く見られますが、日本の大型バイクは低速トルクを重視しています。メーターを見てもわかりますが、逆輸入を除いて180kmまでしか刻んでありません。同車種であっても、最高速を落として低速トルクを重視しているのです。
国内の道路で時速180kmを超えたスピードで走行する必要性はないでしょう。高速道路の制限速度も100kmであり、それ以上を出すと交通違反となります。最高速度にこだわると低速トルクが犠牲になってしまうので、街乗りで不便を感じることになります。アクセル開閉に比例して車体が前に押し出される感覚は、低速トルクが太いほど感じやすくなるでしょう。
大型バイクになると危険を察知したときに、ブレーキだけでなくアクセルを開けて回避することがやりやすくなります。そうした意味でも低速トルクのある大型バイクは、乗りなれると中型バイクより安全性が高いのです。
中古のバイクを購入する時に注意すべきこと
確かにバイクは、中古で購入すると安い値段で購入することができます。走行距離や年式などに注意していれば、まだまだ走らせることができるでしょう。ただ、それだけではなく、色々と見ておくべきポイントがあるので、チェックしておきたいところです。
特に値段に関しては、車検が残っているかどうかだけでかなり変わってきますし、オプションが付いているかどうかなどでも変わってくるので、必ず確認するのが基本となります。また、タイヤに関しても、すり減っていないかどうか、実際に現物を見て確かめさせてもらいましょう。
ネット上で交渉して購入するなどはご法度です。必ず現場に行って、試乗し、問題がないようであれば購入するといった流れにするのが基本となります。また、何かあったときにすぐに駆けつけてくれるような、良心的な業者から購入することも忘れないようにしましょう。信頼と実績のある業者なら、購入した後も何かあったときにすぐアフターメンテナンスに駆けつけてくれます。そういった業者に味方についてもらうことで、安心のバイクライフを過ごすことにもつながるため、業者の気質を理解しておくことも大切です。
無論、車と同じく、お願いしてから納車までにはある程度時間がかかるため、急いで購入したいと言う時にも注意しておきましょう。ある程度余裕を持って購入することも大事です。
バイク乗りは高齢ライダーが意外と多い
バイクは若者の乗り物というイメージが強いかもしれませんが、大型アメリカンに乗っている人は高齢ライダーが少なくないです。バイク乗りの多くはクルマを所有しており、バイクは趣味として乗っている人が目立ちます。
クルマは生活必需品であるのに対して、バイクは最も高額な贅沢品と称されることが多いです。
50代以上の大型ライダーが多い理由は、経済的に余裕が出てくる年代であるためです。子どもが高校・大学を卒業し、就職して親元を離れたことをきっかけにバイクを購入する方は多いようです。
高齢ライダーに人気のマシンは大型アメリカンやハーレーなどで、ライディングポジションが楽なのが特徴です。椅子に座っているようなポジションなので、腰痛になりにくいのがメリットです。
年齢を重ねると足腰が弱ってきますが、これらのバイクは足つき性がよいので停止時に支えるのが難しくありません。またマシンの横幅が広いこともあって、転倒したときの傾きが鈍角になり、引き起こしやすいメリットがあります。
中型バイクだと横幅が狭いマシンが多く、転倒したときに水平近くまで傾いてしまうことがあるのです。
このような状態では軽量マシンであっても、引き起こすときに非常に苦労します。